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2019-3-15
当院の抗がん剤療法について②

こんにちは。
獣医師の高岡です。
今回は抗がん剤について、どのような場面で使用するのか、どのような使い方があるのかについて、お話ししたいと思います。

抗がん剤には腫瘍を抑える効果はありますが、基本的に、眼に見える程大きくなった腫瘍を小さくする事はほとんどできません。
大きくなった腫瘍を小さくできる(取り除く)治療のメインは、やはり外科治療となります。(白血病やリンパ腫などの血液のがんは、外科では取り除けないので、抗がん剤治療がメインとなります。今回は、それ以外のがんに対する抗がん剤治療についてお話しします。)

そのため、抗がん剤は、それ単独で腫瘍を治療するのではなく、主に外科や放射線治療のサポートとして使われます。

最もポピュラーな使い方は、外科治療後に、取り逃がした可能性のある小さい腫瘍がまた増えたり(再発)、他の臓器に移動して増える事(転移)を抑えるための使われ方です。

ただし、抗がん剤単独で使う事が全くの効果が無い訳ではありません。
外科治療ができないシチュエーション(外科的に取り除く事が不可能な大きさや場所、すでに転移を起こしている、外科に耐えきる体力が無いなど)は少なくありませんし、飼い主様が希望されない場合もあります。
そのような時に、外科治療の様に完全に取り除く事はできなくても、少しでも小さくしたり、進行を抑えたり、症状を緩和する治療を、抗がん剤でできる可能性があります。

当院では、外科治療の補助として抗がん剤を使う場合はもちろん、先に述べました様な緩和治療に使う場合も、飼い主様と相談し、患者さんそれぞれに合った治療を模索し、極力副作用はださない治療を心掛けております。

もし、外科治療はできないが、他に何か治療方法が無いか、悩んでいらっしゃる方がいらしたら、ご相談下さい。
抗がん剤や、その他にできる緩和的な治療を一緒に考え、ご提示いたします。

さくら夙川動物病院

高岡 武士

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